10年ぶりのフルマラソンPB更新を目指して ― 6か月の助走

フルマラソンに再挑戦するきっかけ

フルマラソンに出場する。2026年2月に開催される大阪マラソンだ。大学院時代の友人との飲みの席で話がまとまり、走ることになったのはその年の夏、8月のことだった。
適度に練習を続けていたが、いま一つ気持ちが乗らない。恐らく過去にフルマラソンを走り切った自分への過信と、年を重ねて「以前のようには身体が動かない」という苛立ちが入り混じっているのだろう。

10年前の自分との再戦

3時間53分。10年前、22歳の私が出したフルマラソンの自己ベストである。市民ランナーが目標とする「サブ4(Sub-4)」を達成したという点で、自分の中の一つの基準になっている。
この記録を超えたい、という思いは、練習を再開してからのこの2か月間では考えていなかった。だが、どうせ走るのなら、どこまで走れるのかを試してみたい。過去の自分とどこまで戦えるのかを知りたい──そんな思いが、猛暑の夏を終え、走る楽しさを取り戻しつつある自分の頭に浮かんできた。

過去の自分に挑むための計画

10月中旬、過去の若い自分と渡り合うための計画を立てることにした。フィジカル面では、到底10年前の自分に及ばないのは承知している。しかし、昔にはなかった道具や工夫を駆使すれば、差を埋められるのではないかと考えた。

AIを活用したトレーニング設計

最も差が出やすいと考えたのはトレーニングメニューである。10年前の私は闇雲に走り、適切なアップもダウンも行わずに帰路につくことが多かった。今回は優秀な“コーチ”(生成AI)を活用して、計画を立て、練習ごとにフィードバックを得ることにした。
現在の走力、練習可能な頻度と時間、目標タイム、残りの期間といった情報をAIに伝え、個々のスケジュールに合わせて修正を重ね、残り4か月のトレーニングメニューを構築している。AIを通じて自分の走りを客観視する体験は、以前にはなかった新しいランニングの形だ。

6か月間のトレーニングフェーズ

全体の期間は6か月で、既に2か月を経過しているため残りは4か月。以下の段階で強度を高め、ゴールを見据えてトレーニングを積む予定である。


フェーズ1:ベースづくり期(11月上旬)
目標:週6のリズムを定着させる

フェーズ2:スピード刺激期(11月中旬〜12月中旬)
目標:スピード持久力アップ+坂で心肺強化

フェーズ3:マラソン特化期(距離耐性)(12月中旬〜1月中旬)
目標:30km走を中心に“フルマラソン用の脚”を作る

フェーズ4:仕上げ・テーパリング(2月)
目標:走力をピークに持っていき、疲労を抜きつつ調子を整える


これからの4か月へ

これからの4か月がどのような時間になるのか、まだわからない。
けれども、走るたびに少しずつ変化していく身体の反応や心の揺れを丁寧に観察していきたい。そして、10年前の自分にどこまで近づけるのか、あるいは勝つことができるのか――その道のりをここに残していくつもりである。